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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

マルキーズは19才

5月の牛ツアーの時に(もう削除してしまいましたが)ここにいろいろ書いてみて、意外と手軽にできるのね〜、なんて感じて、きっと、時々思い出したら、みたいなぺースになりそうだけど、ちょっと再開してみようか、と。

今日は、アルモリカン牛の中では世界一の美人、マルキーズの話です。

Marquise 2011 320

先日、フリゼットの三回目の人工授精があって(これで付かなかったらお肉!と言ったら、Jおじさんに叱られた)、ちょうど、牛たちを南側の牧草地に移そうか、と言っていたところなので、北の端にいた全員を牛舎裏まで連れて来ました。(牛舎はちょうど真ん中。)

授精師さんがわりと早めに来てくれて、これから牛たちが行く先の準備が整ったので、みんなを連れに行ったら・・・、

マルキーズが出口の所でお待ちかねでした。

他の牛たちは、ひたすら草を食べてたのに・・・。いつものことながら、この子だけはようわかってるんです。私たちが何をしようとしているか。

おかげで、柵を開けさえすれば、マルキーズが次の牧区を目指して歩き出し、みんなが付いて行く、と私としたらラクなパターンでした。

私はみんなのはるかうしろにいたのでわからなかったけれど、行き先の牧区の入り口で待機していたJおじさんによると、

マルキーズもみんなといっしょに走ってた、そうです。

マルキーズはもう19才。短命と言われているアルモリカンにしたら、記録的な長寿です。本当に、トシのわりには元気で、ありがたいことです。

Marquise320.jpg

歩けなくなると、自分で『もうおしまいだ』と思ってしまうので、爪の手入れは毎年やってます。歩くスピードはゆっくりだけど、しっかりしっかり歩いて、もっと長生きして欲しいです。

上の写真、耳標が見えません。はい、知らないうちに取れてました。(その後、半分だけ見つかった。)新しい耳標を作ってもらったので、ご心配なく。いつか、牛舎に来る時に付けますので、管轄当局には内緒にしておいてください。

マルキーズの耳標ですが、まだ、係の人が付けに来てくれていた時代のものなので、番号の付け方が他の牛とは違います。右と左では番号が違うので、新しいのを注文した時に、どちらが必要か聞かれました。耳標を作っている会社でも、こんな番号を扱ったのは久しぶりだと思います。(その時代の牛はもうとっくに天国に行ってるから。)

ボラン農場で生まれた子牛の数が、この春で100を超えました。マルキーズは、本当はよそで生まれたけど、ボラン農場の2番が付いています。マルキーズは、ボラン農場の歴史そのものです。私は、マルキーズにそっくりな牛がたくさん生まれること願って来ましたが、今のところゼロです。(もしかしたら、一頭?)

ある日、マルキーズがいなくなったら、だれがみんなの先頭に立ってくれるのか。それがちょっと心配です。



PS : コメントをいただいたのに、気が付かなくて、ご返信できていないことがありました。大変失礼いたしました。
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