でした、と言うのは、今日、お肉になりに出発したからです。
Jは、また、菜食主義になる!と言っています。
ファンタは、母がバランチーヌ、父がすもう、と抜群の血統を持った牛です。ところが、どういうわけか、ファンタ本人(本牛)は、やせっぽちで、おっぱいも貧弱で、性格以外は良いとこなしの牛です。
第一子出産の時に、思いっきり引っぱってやっと生まれた息子が《イマジン》。ひ弱で、なかなか大きくならず、2才を過ぎた今も、他の去勢に比べて見劣りします。
逆子の横向きで、獣医さんに来てもらって生まれたのが、第二子の《ジャンボ》。牛のお産に獣医さんを呼んだのは、この20年で2回目で、本当に稀なことです。幸い、子牛が小ちゃかったので、お腹の中で反転させることができ、母子とも無事でした。その《ジャンボ》も、いつまでたっても大きくなりません。
ジャンボを産んだ後、ファンタはふつうに発情したけれど、種が付かなかったのか命取りでした。

ジャンボ(左)が去勢組に行く前の写真。右はお友達のジゼル。
せめて最後は怖い思いをしなくてすむように、と前回から○○場へは、Jが自分で連れて行くようになりました。そのために、牽引免許を取り、車+トレーラーの重量制限内で、しかもそれなりの馬力のある車種をみつけ、その中古を探し当て、それを引き取りに行くまでずいぶん苦労しました。
でも、これで、うちのかわいい牛を、生まれて初めてトラックに乗せられ、恐怖で暴れ狂うよその牛たちといっしょにしないですむようになりました。
今日は、業者さんのトラックなら午前中にお迎えだったところが、うちは午後からで良く、時間的にも余裕がありました。
午後から準備を始めて、いざ、ファンタを呼びに行くと・・・・
みんなとお昼寝していたのに、私たちが行くと立ち上がって、うれしそうに牛舎目指して駆け出しました。おかげで、いっしょに来たがった子牛トリオを振り切り、一頭だけで牛舎へ。そして、牛舎を通り抜けて、反対側に駐車していたトレーラーに乗せるまで、5分とかかりませんでした。トレーラーには何度も乗っているので、無理やり押し入れる必要もありませんでした。
私たちを信頼して、安心してトレーラーに乗って行ったファンタ。
おいしいお肉になって、それを感謝していただくのが、私たちにできること、かな。
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