ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

歴史は繰り返す

Lariot 151011

この話を書き始めてから、もうずいぶん時間が経ちました。ボラン農場の牛たちは、去勢組のいるジョンさんちに無事出発しました。

トレーラーに、母子二頭、または、お友達同士二頭で乗せて、全7組を1日で移動するのはさぞかし大変だろう、と心配していたら、牛さんたちはもう慣れたもので、どんどん乗ってくれて、あっという間に終わってしまいました。

向うは13ヘクタールもあって、草もたっぷり。総勢19頭は、幸せな日々を送っています。

でも、向うには行かなかった居残り組が4頭。
ずっと前に人工授精したのにどうも種が付かなかった《ふぶき》、
まだまだおっぱいが必要なふぶきの娘《りら》、
あんな広いところを歩き回るのは辛いだろう、と《マルキーズ》。
そして、もう8ヵ月になったんだから、ママ(フリゼット)を休ませてあげよう、と《らな》ちゃんを残しました。

その昔、全く同じシチュエーションで、ベルナデットがお母さんを探して夜中に牛舎まで来たのを覚えているので、らなは大丈夫かな、と思っていました。でも、Jおじさんいわく、あんなに大きな子が柵をくぐって来ることはないやろ。

まだ、夜中ではなかったけれど、案の定、らなちゃんがお家の前で泣き叫んでいるのを、Jおじさんが見つけました。

南の牧草地を脱走し、家に続く道をひとりで上って来たんです。私が思ってた通りでした。オスカルの姿を見たからか、元の牧草地に帰って行ったけど、母と子の絆はこんなに強いんだ、と改めて考えされられました。らなちゃんは、ベルナデットの孫。見た目は似ていないけど、おばあちゃんの血をしっかり引き継いでいます。

それにひきかえ、ジョンさんちに行ったフリゼットは、はじめは多少騒いだけれど、それよりも、去勢たちの手前、自分が一番エライことを示すのにかかりきりで、それが済んだら草を食べるのに忙しく、娘のことなどどうでも良いんでしょうか。ふつうなら、一週間ほど母子で呼び合うのに。

そんなママの声も聞こえず、らなちゃんも食べるのに忙しくて、大泣きは数日でおさまりました。ほとんど同じタイプ(まるまる太っていて、毛が長く、おっとりした性格)のりらとは仲良しなので、大丈夫そうです。

そうしているうちに、秋も少しずつ深まったボラン農場です。
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