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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ハッピーバースデー マルキーズ



5月20日は、マルキーズの公式の誕生日。生まれて10日目頃、まだ子牛登録をしていない時に買って来たので、正確な誕生日はわかりません。

まあ、とにかく、マルキーズが20歳のお誕生日を迎えることができて、おめでたいことです。

もう20年前のことですから、マルキーズがはじめてボラン農場に来た日のことなど、すっかり忘れてしまいましたが、トラックに乗せて来てくれたRさんが、本当にこんな子牛を飼うのか、と心配したのは覚えています。マルキーズは、それほど暴れん坊で、すばしっこい子牛だったからです。

最初は哺乳瓶、慣れたら哺乳バケツでミルクを飲ませたのですが、ミルクは飲んでやるけど、馴れ馴れしくするなよ、という態度を見せる子でした。だから、名前が、マルキーズ=公爵夫人、なんです。

本当にかわいげがなく、呼んでも知らん顔、スキがあったら逃げてやる、寄るな、触るな、という子でしたが、歳を取るに従って、だんだん賢いお母さんになってくれました。

近年は、ますますかわいいばあさんになって、みんなを移動させたい時など、本当に役に立ちます。マルキーズに『みんな連れて、あそこに行ってね。』と言うだけで、理解して、行動してくれますから。そう言った私自身がびっくりします。あまりにも良くわかってくれるので、マルキーズがいなくなったらどうする? といつも思います。

短命と言われていたアルモリカン種のマルキーズが、20歳になった今も元気にしているなんて、想像もできませんでした。子牛は全部で14頭。そのうち、オスはたったの4頭で、最後の三姉妹、ふぶき、げんき、いちまは、私の好みの牛です。

先日、マルキーズが発情した時は『もう一頭?』と一瞬Jと顔を見合わせました。いえいえ、危険なことはさせません。いくら超安産で、子育て上手なマルキーズとは言っても、もう無理でしょう。

ボラン農場の現在のメンバー全員にとって、お母さん、または、おばあちゃん、または、ひいばあちゃん、または、ひいひいばあちゃんのマルキーズ。ボラン農場で1日でも長く幸せな日々を送って欲しいものです。
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