ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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片目子牛3頭



きっとあそこの牧場で頼めば一本ぐらい譲ってもらえるだろう、と思っていた角膜炎の特効薬。
結局、そこのお家では常備していませんでした。そのお薬の本来の用途である乳房炎は、予防策に効果があって、最近は治療することが無くなったそうです。

あてが外れて、私たちは完全に行き詰まってしまいました。
ももたろうの左目はいっこうに良くならない。どうしよう、とか言ってる間に、

まさおが目をしょぼしょぼさせてる! ルーも涙が止まらない!!

という事態に。

こうなったら、12本入りで高かろうがとにかく特効薬、とJおじさんは、獣医さん病院に走りました。

小ちゃなハエが媒介する感染性の角膜炎ですから、ももたろうだけではなく、他の子牛にうつる可能性はありでした。治療が必要な子牛三頭とそれぞれのおかあさんを牛舎に入れる前に、念のため子牛の全検を行いました。

みよちゃんとルーシーは、ちょっと目が赤いだけで大丈夫。マックスは全く平気。こういうのも、抵抗力が強いのと弱いのがいるのでしょうか。

ということで、三頭の子牛の治療が始まりました。
薬を塗るために1日に二回牛舎につなぐので、三組の母子は、群れから離して牛舎近くの牧区で生活です。

当初、まさおとルーは大したことはないから、2〜3回で完治するだろう、と思ったのは大まちがいでした。結局、一番症状がひどかったももたろうも含めて、全員しっかり一週間治療を受けました。

まず、目の周りを清潔にして、薬を塗って、ハエ除けのラベンダーを頭にすり込んで、ホメオパシーのレメディーを飲ませました。そのために、1日に二回総勢6頭を牛舎に入れて、つないで、終わったら牧草地に戻して、牛舎を掃除して、と手間がかかります。でも、おかげで子牛3頭ともおとなしくつながれる教育ができてしまいました。

その結果、まさおはすっきり完治。ももたろうも、角膜に白い斑点が残ったけど、涙を流さなくなり、治療終了。斑点は、時間がかかるだろうけれど、消えて行くはずです。

ただ、ルーだけは、一週間治療しても、良くならず(悪くもならず)、全く効果なし。

目に塗るのは抗生物質なので、ひとまず一週間で止めて様子を観ることにしました。


追記:それから一週間、朝晩ルーの目を見続けたところ、全く良くならないので、もう一度治療を再開。

ルーとママのジゼルを捕まえて、牛舎裏の小さな牧草地に入れて、1日に二回治療して、今度は3日目に効果が確認できて、みんなの所に帰りました。

いつの間になったのか、ルーもももたろうのように角膜に斑点ができたけれど、ほんの少しだからそのうちに消えるでしょう。

この数年、子牛の角膜炎はなかったのに、今年はさんざんでした。
12本入りの特効薬は、なんと6本使ってしまいました。そんなことなら、最初からおとなしく一箱買っておけば良かったのに・・・。残りは、あと2年(1年ではなく)使えるので、当分安心です。
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