ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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ママがいなくなった



と昨日から大泣きしているルー。
そう、ママのジゼルが、よその牧場に行ってしまったんです。

もともと定員13頭のボラン農場に18頭もいると、草の伸びが牛たちの食欲に追いつきません。夏以来まとまった雨が降らず、草が全く伸びないので、もうすでに冬用の乾草を牛たちやお馬さんたちに食べさせる、という予想外の事態です。

そのために、いつもは『よそには絶対売らない。』と言っていたJおじさんも、とうとう牛を手放す決心をしました。おかずの相方にする子馬(ごはん)を買う資金が必要、というのもあるけど。

そこにタイミング良く、『もう何年もアルモリカン牛を探しているけど、見つからない。』という方から電話があり、あっという間に話が決まりました。

こういう時、一番気にいらない牛を売るのがふつうでしょう。
私は《ジゼル》、Jおじさんは《イティー》、の2頭で決まりです。

あのデブ牛《ジュリー》も候補に上がったけれど、Jおじさんはキライな牛じゃないし、お産を11月末に控え、もう移動やら環境の変化は避けた方が良いので、まだしばらくはボラン農場に置いておくことにしました。

さて、お迎えの時間にはおとなしく牛舎につながれた出発組のママたち。ルーは、ママにしっかり付いて来たけれど、ももたんは、全く関心なしで、他のメンバーと放牧地でくつろいでました。

トレーラーを牛舎の出口に着けると、すぐに興味を示したママたち。イティーも、ジゼルも、ルーがいっしょに来ないのも全く気にせず、もう本当にうれしそうに乗り込むんです。『そんな、行き先も訊かないで、乗っていいの?!』と私は思うのですが。

後で見たら、あんなに山盛りだった餌箱が空っぽ! ママたちが喜んで牛舎に入ってくれるよう、それぞれのつなぎ場所に乾草を詰め込んだけど、まさか・・・。こんな大食い牛が2頭いなくなると、私たちは大助かりです。

ママたちが出発するのを見ていたルーは、わかったのか、わからなかったのか、しばらくおとなしくしていました。でも、夕方になって暗くなり始めると、ママがいないのに気づいたみたいで、大声で泣き始めました。

それが一晩中続き、朝になるといっそう泣く頻度が増え、だんだん、ドスのきいた声に。

ママのお見送りにも来なかったももたんも、やっぱり泣いてるけれど、泣き方はルーに比べるとずっと地味。でも、涙をポロポロ流して、かわいそう。

ルーはもうすぐ10ヵ月、ももたんは8ヵ月を過ぎて、ふたりとももう大きいんだから、って言っても、なぐさめにはなりません。悲しいんだから、思いっきり泣いてね。

本人(本牛)はまだ知らないけど、ルーは、来月になったら友人Aのところにお嫁に行く予定です。人生(牛生)には、いろんなことがあるものです。
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