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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ええっ、だんぼくん!?



ボラン農場のメンバーがジョンさんち牧場に移動したその次の日、みんなの様子を見に行ったJおじさんから、電話がありました。
J :『ふみが発情してん。』
私:『そう言われても、人工授精は無理やで。』
J :『それが、小さいのが乗ってんねん。本気で。』
私:『???』

Jは、その体型(小ささ)から見て、ランかリュリュのどちらか、と思っていたようですが、耳標番号を読んでもらうと
・・・、

だんぼです。(写真を撮ってるとポーズしに来る子。)

確かに、まだ2歳になっていない二年生並みの大きさしかありません。でもそう言えば、Jが、だんぼだけいやに頭でっかち、って言ってたっけ。

もちろん、去勢牛でも発情した牛に乗っかることはあります。でも、Jによるとそんなんじゃなくて、他の牛は追い払い、真剣にやってた、と。

去勢の失敗はジョジョとジャコの例があるけれど、目的は達していました。よくあるように、半分だけ(2個あるうちに1個)しか処理されていなかったか、今さら最悪の事態です。

ふみは良いとしても、まだ1歳になっていない女の子たちは(ルーシーとみよちゃん)いつ発情してもおかしくない年頃です。もしものことがあったら、と考えただけで恐ろしくなります。

ということで、できるだけ早く獣医さんに来てもらって、去勢のやり直しです。

でも、そのために、だんぼを捕まえて、ボラン農場に連れて行かないといけません。しかし、

種雄牛って凶暴です。
種雄牛ほど恐ろしい動物はありません。

いろいろと作戦を練ってみたけれど、気が重くなるばかり。最悪の場合、その場で麻酔銃で眠らせて・・・とかも考えました。

いよいよその日。

いつものように、まずマルキーズに先頭に立ってもらって、はるばる出荷柵前まで全員を連れて来ました。
そして、去勢の群れの中で一番大きいイジドールと、一番偉そうにしているだんぼが、出荷柵に入りました。

捕まえてみると、だんぼは今まで通りおとなしいもので、難なくボラン農場まで連れ帰れました。

獣医さんによると、両方とも萎縮していたけれど、男性ホルモンの分泌はできてたそうです。今回、切り取ってしまったから大丈夫。1年もすれば男性ホルモンの影響も完全に消えるから、去勢と変わらないお肉になるだろう、と聞いて一安心。

ふみも無事だった可能性が高く、種雄牛出現大事件も一件落着です。
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