
とうとう、Jの菜園作業が始まりました。土を耕して、種を蒔くところまでは 絶対に自分でやらないと気がすまないのです。Jのことですから、何事も早めにすることは まずありません。そう言えば 去年は けっこう早め と言うか 世間並みでした。写真によると 去年は4月11日に始めたので、今年はかなり出足が遅れています。とにかく、ニンニク、エシャロット、タマネギ、ジャガイモ、エンドウ豆だけは 急いで植えて(蒔いて)しまうつもりでした。ところが 始めてみると エシャロットもタマネギも ぜんぜん足りないのがわかり Jはあわてて買いに行きました。ふつうなら3月に植えるものだから いまさら見つかるかどうか と私は言ったのですが、やっぱりもう売っていなかったそうです。
《林のヒヤシンス》と言う名前の ブルーのかわいい花が咲き出して、いよいよ木の害虫のシーズンになりました。今年は 木々がどんどん緑になって、もしかしたら大丈夫かな と思っていたら やっぱり来ていました。写真では黒い点しか見えませんが、あの恐ろしい若葉キラーイモムシの成虫です。

その成虫は いつも高いところにいるので じっくり見たこともないし、名前も知りません。ハエが針を持ったような感じなのですが、その針がお腹の下に出ているのか、お尻から出ているのか 定かではありません。それが 木のどこかにタマゴを産むのでしょう。毎年 今ごろになると そのイモムシがものすごい食欲で まだ若い、出たばかりの葉っぱを食い尽くしてしまうのです。木の下にいると 食べている音なのか、食べながらフンを落としている音なのかわかりませんが まるで雨が降っているような音がします。
裸にされる木は その年によって違いますが、一番被害が大きいのは オーク類です。そのオークでも、今年は 一番先に葉が出る“柏もち”の葉の種類は セーフです。葉がもうかなり大きくなったので 多少食べられても平気です。あと 葉のもう少し小さい種類も どうにか すべりこみセーフではないかと思います。一番心配なのは まだやっと芽生え始めた種類です。まだ若くて元気な木なら 食べられてもまた葉を出してくれるのですが、年取った木は 死んでしまうこともあります。その若葉キラーイモムシが来てしまったのだから 心配してもしょうがないのですが、すごく気になって 窓から見える木たちに『早く早く』って言ってしまいます。

《林のヒヤシンス》が咲いたので、これもシーズンになりました。土手の上にも、道にも そして牧草地にも ニョキニョキ生えるシダです。この種類は はびこらせておくと 私の背より高くなります。こんなにすくすく伸びるのに もったいないのですが、弱毒性があって 動物はだれも食べてくれません。聞いたところによると これをお料理される日本人の方々がいらっしゃるそうで、よろしければ あるったけ差し上げますので ご連絡ください。
ほんとに 心配でしょうがないけど 自分ではどうしようもないこと ってイヤですよね。そんな落ち着かない毎日が これから2週間続きます。