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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

マルキーズ 22歳

Marquise Avril 18

この冬は、乾草もモリモリ食べ、元気に過ごせたマルキーズ。5月20日に22歳になりました。

ふだんは歩くのもゆっくりだけど、たまに、言うこと聞かないで叱られた時の逃げ足は速いです。見た目もそんなに老けた感じはしないし、まだまだ元気でいてくれそうです。

22歳、なんて言うとびっくりされます。でも、それは、うわ〜、すごい長寿!、ではなく、すごい経済観念のなさ!という驚きです。

家畜は経理上ストック。だから、必要最小限で、かつその価値を下げないように管理すべきものです。

それがマルキーズのように、価値はほとんどゼロ、その上餌を食べる(棚卸資産を減らす)モノが倉庫にころがってたら、即廃棄処分でしょう。

家畜はストック、なんて、いったい誰が決めたんでしょうね。倉庫のストックが、誰も見ていないうちに乗っかりあって、いつの間にか数が増えてた、なんてことがあったら、それは怪談です。

それに、生き物を工業製品と同じように取り扱うのは虐待でしょ。家畜の生活環境とか、運搬や屠畜の仕方とか、畜産業界でごくふつうに行われていることを見ると、やっぱり、家畜はストックとしか思われていないのがよくわかります。

私の言うことをよく理解して、みんなを連れて来てくれるマルキーズは、家事を助けてくれる家族のようなもの。そこにいてくれるだけでうれしいから、なるべく長く健康でいられるように気を付けてあげないとね。

でも、もしも、これから生き続けるのが大変になったら、どうしてあげるのがマルキーズにとって最良なのか。これが今後の課題です。
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