fc2ブログ

ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

半袖の夏 - 種付け2頭

さわやかで夏らしいお天気が続くボラン農場です。

ふと気がつくと、半袖でも寒くない。これって、ここでは画期的なことです。

TOC et les autres

もちろん朝方は肌寒く、カーディガンなんかを探すけれど、お日さまが高くなると暑くなります。だいたい、お日さまが珍しい土地ですから、夏だからと言って暑くなるとは限りません。今年は本当に夏らしくなりました。

そんな陽気につられて、発情牛発見。いちま(母)とみよこ(娘)です。

牛たちは牧草地の入り口前、水桶のすぐ横に全員集合し、超興奮のいちまママは周りの牛を挑発しまわり、それはもうえらい騒ぎ。私は、牧草地の中に入れず。

こういう時って、興奮した牛に目を奪われて、おとなしく発情しているもう一頭の牛を見逃すことがあります。それで、いちまママに乗っかるみよこちゃんをマーク。しばらくすると、みよこちゃんもママに乗っかられました。

つまり、発情してるのは2頭。

すぐに人工授精センターに通報すると、授精士のおねえさん、午前中に来ちゃいました。すぐ近くの乳牛牧場に来てたらしくて。

人工授精を呼ぶと、乳牛だと思われるんです。(肉用牛は種雄牛さんが発情した牛のめんどうを見てくれる。)乳牛は毎朝搾乳に来るものだから、発情した牛は放牧場に戻さないで、牛舎にいるはず、と授精士さんは思うのでしょう。前にもそんなことがありました。

でも、うちのは肉用牛で、午後に人工授精がある時は、午後2時に対象の牛をつないでおきます。せっかく午前中に来てもらっても、本人(本牛)不在です。それで、授精士さんは午後1時半にまた来る、ということに。

発情した牛は、群を離れて牛舎までうれしそうに来てくれます。でも、今回はそれぞれに子牛がいることだし、全員を牛舎裏まで連れてくることにしました。今、牛たちがいる南側の放牧地からは、かなりの距離です。

暑いせいか、その長い道のりをだらだら上っていく牛たち。跳ね回っているのは、子牛たちだけ。こうして見ると、この中のどの牛が発情しているのか全くわかりません。発情発見はタイミングが本当に大事です。

無事に対象牛を牛舎につないで、授精士さんを待つばかり。お種を付けてもらういちまママもみよこちゃんもおとなしく、外にいる自分の子牛を時々呼んでみて、そこにいることを確認する程度です。

ところが、牛舎入り口の戸の向こうから大声で『開けてくれぇ。』と叫ぶ牛が。無視し続けると、戸に体当たりまでする勢いです。

誰かと思って見ると、ヌリア(愛称ヌテラ)ちゃん。そう言えば、前回いちまと同じ日に発情したので、今日発情でもおかしくありません。もう種付けしても良い年齢だし、確認のため牛舎に入れてやりました。

結果はNo。まあ、おとなしくつながれる練習ができたので、良しとしましょう。

お母さん牛たちの種付けが終わり、今度はさっさっと(下り坂だから)放牧地に戻って行った牛たち。木陰でくつろいだり、食べても食べてもまだまだ無くならない草を食べたり、こんなにお天気が良いと牛たちもごきげんです。


夕方(と言っても9時過ぎ)、牛たちの様子を見に行くと、ヌリアちゃん発情?!

親友のニコくんが一生懸命めんどうを見ようとしていました。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://botlan.blog72.fc2.com/tb.php/640-ac1f77c4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)