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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

マルキーズがころんだ

Marquise 20181105

毎日、雨かどんより曇り空のボラン農場です。午後はお家(牛舎)でゆっくりごはんの牛たち。子牛たちは、まだ自分の席を覚えないけれど、ごはんを食べるのは得意で、あっという間にえさ箱は空に。

冬季限定ボラン食堂の第2日目、牛舎入り口にある溝を飛び越えた時、着地に失敗し、マルキーズは転んでしまいました。床はコンクリート。さぞかし痛かったことでしょう。

入り口の排水溝は、そんなに深いものではなく、脚を取られたとしてもどうってことなし。だけど、牛の眼で見ると、恐ろしく深い障害物に見えるのでしょう。慣れない子牛は、大げさにジャンプして飛び越します。ふつうに歩いて行けるのに。

その日、マルキーズもジャンプしたあと、ふらついて、その場に倒れてしまいました。そう言えば、前日もそこでふらっとなって、危なかった。

しばらく、左後脚を下に倒れたままだったマルキーズは、立ち上がろうとしたのか、前脚だけで体を引きずって、自分の席の方へ。止まったところが、となりの席のいちまの脚のすぐ後ろ。踏まれるといけないので、立ち上がらせようとしたけれど、前脚の力で床を這うばかり。そうして、ほぼ自分の席まで行ったけれど、立ち上がれませんでした。

『立てなくなったら獣医さんを呼んで注射してもらう。』と言っていたおじさん。なすべきことは何もないと判断して、他のことをしに行ってしまいました。残された私はパニック。

倒れた時床にぶつけた左後脚を確認すると、動かせるようでした。反対に、上になっていた右後脚が動かないようで、触っても、叩いても反応なし。そういえば、歩く時、引きずってるのが右脚だったような・・・。やっぱり、爪の手入れをすればふつうに歩けるようになるものではなさそうです。

座ったままではごはんも食べられないし、床は冷たいだろうし、なんとか立ち上がらせようとしたけれど、マルキーズは、前脚で這うだけ。でも、ほんとに座ってるだけで、頭を上げて反芻もします。具合が悪いわけではなく、ただ立てないだけ? ムリをさせるのも良くないので、しばらくそっとしておくことにしました。

とは言っても、最悪の事態になったのではないか、と心配で、何も手につきません。自主的に立ち上がる、という奇跡が起こっていないか、時々見に行ったり・・・。

マルキーズが倒れてから、どれ位時間が経ったでしょうか。1時間半後か、2時間後か、様子を見に行き、もう一度後脚を触ってみると、右脚もかすかに反応したような。試しに、マルキーズのお尻を叩いて。立つように言ったら・・・、

前脚で力いっぱい踏ん張って、

立ち上がりました。

ほっ。

その日は、やっぱり疲れたのか、あまり食べませんでした。夕方、みんなを外に出す時、マルキーズだけは牛舎に残しても良い、と思ったけれど、チェーンを外すと、みんなといっしょに外に行きたがったので、行かせました。

その日から、マルキーズを無理に牛舎に入れるのはやめました。来たければ、いつでも来れるようにして。

本人(本牛)にしたら、外で草を食べる方が良いようで、乾草をやっても食べないし、それだけで足りているようです。

座って(寝そべって)いる時は、時々見に行って、いつまでも座ったままではないことを確認しています。立ち上がるのは、ほんとうに大変そうだけど、今のところ大丈夫。

それがいつまで大丈夫か・・・。覚悟はしてるけれど、そんなに先のことではなさそうです。
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