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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

オージーくんの悲劇

雨が続いた後、やっと晴れ間が(ちょっとだけ)出た、ボラン農場です。でも、相変わらず寒いです。

今朝も日の出と同時に泣き出したオージーくん。オージーくんのママが、よその牧場に行っちゃったから。

昨日の朝、Jおじさんに連れられて、いつものトレーラーで出発したリラさん。オージーくんもリラといっしょに牛舎まで来て、おとなしく繫がれ、ごはんを食べてました。

ママがいなくなっても、オージーくんは何も言わず牛舎で寛いでたし、みんながいる放牧地に戻してもこんな感じで, げんきおばさんにしばらくくっついていました。

Pepi Guen Osi 190619
(ペピート - げんき - オージー)

ずっと牛舎にお泊まりだったげんき-ペピート親子も、この機会に放牧地へ。他の牛たちが興味津々でペピートくんを追いかけるんで、息子を見失っては大声で叫ぶげんき。

そんな騒ぎもおさまった夕方。また、大声で泣き叫ぶ牛が。げんきとは違う声です。

見に行くと、子牛たちは全員おっぱいタイム。叫んでるのはオージー。そう、オージーくんのママ、いないもんね。

オージーはもう10ヶ月。もうおっぱいはいらない歳のはずなんだけど・・・。でも、やさしいママがいないとさびしいよね。

そして、それからは泣きっぱなしです。

生まれて間もなくトラブル続きだったオージーくん。こんな話 こんなのも これも

今も、他の一年生に比べて小さいけれど、私の理想とする体型はそのまま。(お腹がちょっと出てるけど。)この試練を乗り越えて、立派な成牛になって欲しいものです。

きっと、リラも行った先の牧場で泣いてることでしょう。あんなにやさしいママだったから。Jおじさんが、リラはデブでアルモリカンの短所の見本、と言うので、手放すことにしたけれど、私は好きな牛でした。

とにかく食いしんぼで、冬のボラン食堂に来る時も、どこかで道草をしていて、先輩や同級生がもう牛舎に入ったのに気が付き、あわてて牛舎に駆けつける姿がめちゃかわいかった。

もうあの姿が見れないと思うとさびしいけれど、確かに、Jおじさんが言うように、リラがいないボラン農場は一段と品格が上がったような・・・。
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