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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

かわいかったバリウム君

相変わらず パッとしないお天気が続いています。昨日は雨の中 バリウム君がトラックに乗せられ 行ってしまいました。

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本当は三月ごろに お肉の販売をすべきだったのですが 36ヵ月を過ぎた去勢牛がいないので パスしてしまいました。でも、六月もパスするわけにはいかず、去勢牛のうち誰を出荷しようか 迷っていました。一時は、まだ24ヵ月だけどあまり将来性のない(乳牛タイプの体型)アルフォンス君にしよう という意見も出たのですが、結局 最後の最後に バリウム君(34ヵ月)に白羽の矢(わぁ、痛そう)が。

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バリウム君は ボラン農場ではなく ずっと南にあるK牧場で 去勢牛たちに見守られて(多分)生まれました。バリウム君のお母さん つぼみちゃんは その中に ぼつんといたのです。

なんで そうなったかと言うと とても長い話になるので 明日ゆっくり書きます。とにかく、無事生まれたけれど 牛舎に入れることができなかったので、子牛をさわったり、いっしょに遊んだり、人間に慣らせるためのことは 何もできませんでした。(耳標だけは付けました。)それでも つぼみちゃんの子、イッジーばあちゃんの孫だけあって 良い性格の子になってくれました。オスなのに 頭を掻いてもらうのが大好きでした。

そんなバリウム君 怖かったみたいけど暴れることなくトラック乗ってくれました。そうそう、業者さんのトラック、前回(ビタミンちゃんの時)から大きく改善されていました。牛を一頭ずつ分けるしきりが付けられ、後ろのドアが開いても すでに乗っている牛たちは 脱走できなくなっていました。

そうして トラックが走り出した時 バリウム君は 背より高い窓から鼻を出して泣きました。ごめんね、バリウム君。
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