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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ボラン君 エコミュージアムへ

と言うと 遠足で出かけたみたいに聞こえますが ボラン君は 人工授精センターに入るまで しばらく レンヌという都市のエコミュージアム(生きた博物館?)の一員となります。今日は そのエコミュージアムから お迎えが来る日でした。

4月の末に 人工授精センターに行きそこねたボラン君、今は 6ヵ月半になりました。離乳させても 本人も お母さんのバランチーヌも もう大丈夫でしょう。ただ、4月に行った血液検査で バランチーヌが ネオスポロスという名のウイルスのキャリアーであることがわかったので 話が少々複雑に。ボラン君もキャリアーどうかは 12ヵ月ごろになると 血液検査ではっきりするのですが、去勢していない(あたりまえ)ボラン君をそれまでうちにおいておけないので、エコミュージアムに行くことになっていました。

さて、みんなと牧草地にいるボラン君を 牛舎に入れるには 全員を牛舎につなぐ必要があります。ちょうど 南側の区画はほとんど食べ尽くしたので この機会に 牛たちを北側に移動させることに。でも 牛たちが今までいた区画から 牛舎までの通路は 草がかなり伸びています。みんなが草を食べ始めて 動かなくなったらどうしよう という心配があったので 少し早めに始めました。

私たちが 南側の区画に下りて行ったら 牛たちは 朝ご飯を終えて 気持ち良さそうに 座ってくちゃくちゃやっていたところでした。でも Jが口笛で呼んだら 一頭ずつ順番に立ち上がり 全員 出発準備OKです。Jが牧草地の出入り口を開けて 通路に入って行ったら 素直について行きました。道の途中にある木の幹で 首を掻きむしり出したマルキーズ(また・・・)以外は みんな ほとんど一列に 一生懸命 Jの後を追いかけて行きました。牛舎に入れるところでは 嫌がるのがいて 全員つなぐまで時間がかかりましたが 毎日やりつけていないと こんなものです。道中 みんなかわいかったので 大目に見ることにします。

ボラン君や子牛たちもつないでしまうと 間もなく お迎えのトラックが到着しました。後は あっという間でした。ボラン君をトラックに乗せてしまうと 急いで出発です。ボラン君の名前は 横文字で《Botlan》と書くので ボットランと読まれます。だから、《ボラン》と呼ばないと 本人はだれのことだかわからない としっかり強調しておきました。

ボラン君がいなくなって バランチーヌは 午後ずっと牛舎で泣き叫んでいました。夜の7時になっておっぱいの検査をしたら ボラン君が 朝からずっとおっぱいを飲んでいなかったにもかかわらず コップ一杯程度のミルクしかありません。今日のところは大丈夫と 先にみんな(イッジーばあちゃんだけは牛舎でおつきあい)が行っていた牧草地に バランチーヌを放しました。それでも まだ泣いていますが 牛舎に比べて遠いので 耳栓は必要ありません。(今日の午後 ずっと耳栓を付けていた。)  

昨日 まだみんなといっしょにいるうちに ボラン君の写真を撮っておきました。その時 ボラン君は お母さんの近くで “くちゃくちゃ” やってました。そのうち立ち上がってくれるだろう と期待したのですが いつまで待ってもダメでした。そう言えば《ものぐさボラン君》。結局 こういう写真しか撮れませんでした。今 顔にイボができかかっていますが、それさえ気にしなければ ハンサムでおっとりした子です。

20070606204221.jpg

もしも みなさん レンヌ(モンサンミッシェルへ行くバスが出ているところ)方面へおいでになる機会がありましたら ボラン君に会いに ぜひエコミュージアムにお立ち寄りください。《ボラン》と呼べば 返事すると思います。
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