ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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絶叫コンテスト

ボラン君がいなくなってから お母さんのバランチーヌは 朝も晩も泣いています。3日目の今日は いくらかおとなしくなったのですが 声が完全にかれています。

これは 昨日のことです。朝 聞くともなく牛の泣く声が聞こえていたのですが バランチーヌの声に混じって 別の声が。もうひとつの声も ほとんど同じ方向から聞こえて来るので うちの牛のようです。確認のため 牛たちのいる区画に行ってみたら バランチーヌが 出入り口の向こう側から 私を見て さかんに抗議していました。出入り口まで進んで行くと それほど遠くないところで ベルナデットとみよが 何やらあやしげなことをしているのが見えました。

小屋に飛んで帰って 発情カレンダーを見ると 思っていた通りでした。ベルナデットの発情記録を横にたどると 6月の予定が今日にあたります。そう、もうひとつの叫び声は ベルナデットだったのです。見た感じでは まだ発情初期のようですが 夕方だとちょうど良さそうです。それで 少し時間をおいて なるべく午後の部の最後になるように 人工授精センターに電話通報しました。

バランチーヌのおっぱいの検査があるので ベルナデットの人工授精は ちょうど 良いタイミングでした。バランチーヌは とにかく牛舎に行きたくて 出入り口が開くのを 今か今かと待っています。ボラン君がそこにいると 思い込んでいるのです。いつも そうなのですが 子牛だとかお母さん牛の姿が見えなくなると きっと牛舎に行けば会える と牛たちは信じているのです。

去年の秋に 今一年生の子牛たちとイッジーばあちゃんとバランチーヌをボラン農場に残して 毋牛たちを 牧草がまだふんだんにあった ジョンさんちの牧場に連れて行った時のことです。ばあちゃんやお姉さんがいっしょだとは言え 子牛たちは 南側の一番大きい区画で 大泣きをしていました。数日間はしょうがないと 聞こえないふりをしていたのですが、夜中に 子牛の泣き声が すぐ近くでしたのです。あわてて起きて見に行くと ベルナデットが 牛舎めざして 放牧地から脱走して来たところでした。

アーニカやみよに比べると 怖がりなベルナデット。『なんでこんなとこに羊がいるのぉ』と笑われるほどの巻き毛が特徴です。羊と同じで 電気牧柵の電気をほとんど感じません。だから 牧柵くぐりは得意です。でも あの怖がりな子が勇敢(?)にも 一人でお母さんを捜しに来た と思うと 心が痛みます。

お母さんが牛舎にいると思っているので ベルナデットは 迷わずまっすぐ牛舎に入って行きました。でも、もちろんお母さんなどいません。牛舎の中をうろうろするのですが、わらでお布団を作ってやって 朝まで牛舎に置いておくことにしました。だけど その後 大きな音で目が覚め また大急ぎて見に行ったら ベルナデットは 今度は牛舎から脱走していた というおまけもありました。脱走したと言っても夜ですから ベルナデットはそう遠くには行っていませんでした。どうにか捕まえて また牛舎に。

話が長くなりましたが だれかを探している時 みんながまず疑うのが 牛舎です。ですから、午後 ベルナデットとバランチーヌを牛舎に入れようとした時 バランチーヌは 大声をあげながら 放牧地から牛舎に向けて まっしぐらに駈けて行きました。私たちは バランチーヌにつられて ベルナデットもいっしょに駈けて来てくれるのを期待したのですが バランチーヌが速過ぎました。うろうろしているうちに ベルナデットは 好奇心いっぱいで見物に来た他の牛たちの中に 混じってしまいました。何回か トライしているうちに イッジーばあちゃんが つかつかと前進して 牛舎に向けて出て行こうとしました。私は この時とばかりベルナデットの後に付き イッジーばあちゃんといっしょに 牛舎に行かせようとしました。みよがいやにしつこく ベルナデットのおしりについて来たのですが みんなまとめて放牧地の外に押し出しました。

こうして 牛舎には4頭が入りました。4頭も夕方までつないでおくと 後の掃除が大変だからという Jの意見で、関係ない2頭には お帰りいただくことにしました。歩くのが大変なのに わざわざ来てくれたイッジーばあちゃん。バカにせんといてや と言うかのように ゆっくりゆっくり みんなの所に戻ってくれました。ところが みよは いくら言っても帰りたがりませんでした。どうしても ベルナデットといっしょにいたかったみたいで、テコでも動きません。最後の手段で 燕麦の入ったバケツを見せて やっと牛舎から出しました。そうして しぶしぶみんなの所に。

牛舎につながれたベルナデットは バランチーヌの叫び声など気にせず 機嫌良く 黙々と乾草を食べていました。バランチーヌも ほんの少しのミルクを搾ってやったりするうちに落ち着いて 叫びも少なくなりました。でも、絶叫がおさまったと ほっとしたのは大間違いでした。またもや 放牧地から叫び声が。どうも みよの声です。もしかして と思って見に行くと 私の予感は当たっていました。みよも 発情だったのです。今度は バルダにかまってもらっていました。

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でも みよはまだ早すぎるので 一石二鳥(三鳥?)は狙えませんでした。

ベルナデットが 乾草をもりもり食べているのを見ていて ベルナデットは しっぽまで巻き毛なのに気がつきました。こんなの珍しくありませんか。
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ふつう アルモリカンのしっぼは 先が白くてこんなのです。
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今日のボラン農場。
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