ユゴリンの方も全く進展がありません。ユゴリンより4日あとに種付けした(うちでは全員人工授精)ユーチカの方がどうも先になりそうです。ユーチカは去年の初産の時もあっという間だったので 心配ありません。待ってる間に子牛の名前でも考えようと思います。子牛は生まれてから一週間以内に登録しないといけないので,生まれたけど良い名前が浮ばないとか,Jと私の意見が合わないとか、なかなか決められなくて、時間切れ直前に辞書をひっぱり出してああでもない,こうでもない ということがよくあります。牛の名前はアルファベット順で決められた頭文字を使うようになっています。今年、2006年は “B”の年です。牛 と言いましたが他の動物も同じシステムです。犬は牛と同じく今年は“B”、馬は “T”のはずです。馬は良く知りませんが,牛や犬の場合 K - Q - W - X - Y - Z は使いません。ということで,今年生れに ベルナデット,ビオ(みよちゃんの本名です。Jが付けたのですが,耳ざわりが良くなので“みよ”と呼びます。)、ブルータス(愛称ミッキー),ボラン がいます。ボラン君は もしかしたら将来 人工授精の種牛になるかも知れないので,特別いい名前を付けました。でも,ユーチカ(Uですが“う”ではなくて“ゆ”)がもし雄牛を生むと,同じく種牛候補になるので、Jは “ボラン2”と名付けるつもりです。私は子牛たちの教育上まぎらわしい名前は反対です。反対するだけではいけないので,良い名前を探しています。こうやってアルファベット順で名前を付けるとたしかに便利です。名前で歳がわかりますから。Iの“イッジー”は13才。犬の“りんりん”はLで11才,Mの“マルキーズ”は1才年下。Tの年にはみんな日本語の名(つぼみ,たたみ,たま,たんぽぽ)を付けました。馬の“おかず”もこの年でした。では,もし登録のとき、その年の頭文字以外の名前を付けたらどうなるか。Jがルール違反をしたことがあるので知っています。
昔,ボラン農場に“ジュリー”という それはそれはきれいで,人間が大好きな牛(フロマン・デュ・レオンという種類の乳牛)がおりました。あまりにも立派な牛だったので,パリの農業サロン行きのお声がかかったほどです。でも,生むのはいつもオスばかり。あれは“R”の年でした。ジュリーがもうそろそろ生みそうだったので、牧草地まで見に行きました。すると,私の目の前を子牛がよちよち横切って行ったのです。あっ,もう生まれた。でも,保護者は何をしてるの と思って探したら。。。ジュリーはもう一頭の子牛の横に座っていました。双子だったのです。走り回っているのがメス,草に上に落ちているのがオスでした。ジュリーは乳牛にくせにおっぱいが小さくて,二人分のミルクが出るとは思えません。それに,待ちに待ったメスが生まれたけど,オスと双子の場合は男性ホルモンがメスにも行くので,メスはほとんどの場合子供ができません。Jはたいそうお怒りでした。私は “ローズマリー”と“ロナルド”ね っと言ったのですが,登録したのはJです。子牛の名前欄に “カカ”と“ブダン”と記入したらしいのです。(Rではなく。)ご存知の方,お許しください。《カカ ブダン》というのは4才児が悪態をつく時に使う、わるーい言葉です。数日後、子牛たちの登録証書《パスポート》が届きました。それぞれのパスポートに子牛の名前 “カカ”と“ブダン”がしっかり記入してありました。

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