という こちらのことわざ通り 今日もJおじさんは 去年作ったコンクリートの土台の上にブロックを積んでいます。このところお天気が悪いし、まだ日も短いし、牛たちの世話もあるし 毎日ほんの少ししか進みません。
今日も雨なのですが、ここで雨に濡れるのを怖がっていたら 何もできません。それにお天気が良くなると今度は気温が下がるので その方がもっと面倒です。
1月1日も良いお天気だったので ブロックを積み始めたのですが、ぽかぽかの陽気にだまされて ふと温度計を見るとたった4℃。お日様が出ている時の最高気温でそれだけですから、夜になると0℃以下になって セメントが凍ってダメになる恐れがあります。幸い カバーをかけたので凍りませんでしたが、もう少しのところでした。
たったこれだけのことに 大きなトラクターでコンクリートミキサーを回します。

石油が高くなったのでもったいないですが これを手でかき混ぜていたら それこそ日が暮れてしまいます。
これだけ時間がかかっているのに 今はまだ基礎工事です。コンクリートの土台の上にブロックを一段積んだら 家の中に石を詰めて、排水管を通して、ブロックの上までコンクリートを流し込みます。それに板かタイルを張ると 家の床になります。
こちらは家の壁になる粘土のブロックです。

中は空気が通るように細かく仕切られていて、たとえ 雨で壁が濡れても、水が中まで伝って来るまで時間がかかります。そのうちにお日様が当たって乾くし、室内を暖房しておくと 湿気が外に押し出されます。
そういうシステムなので、この粘土ブロックがそのまま 外壁と内壁です。断熱材は要りません。外も中も仕上げの漆喰を塗っておしまいです。壁の厚さは 仕上がると40センチです。断熱効果が高く、壁自体が呼吸する健康的な家になります。
写真の左側の 鉄棒を通す穴が開いたブロックだとか 用途によっていろんな種類のブロックがあるので 注文する時に何が何個必要か ちゃんと計算するのに手間がかかります。でも、後はレゴのように組み立てて行くだけですから あっと言う間に壁ができてしまうらしいです。
とは言っても いったいいつになったらでき上がるかわからない 私たちの家。いつかでき上がったら、それはそれは快適な家になることでしょう。
一週間留守をしたボラン農場に 土曜日のお昼に戻りました。話には聞いていたけれど 着いたらまずこれが目に留まりました。

私がいなかった先週の木曜日に 家の基礎にコンクリートが流し込まれました。
普通なら 家の壁を建てるには 地面に溝を掘って基礎を作るのですが、ここは大きな岩の上でそう簡単には掘れないし、(だから)地盤がしっかりしているので 地面に板で枠を作る方法にしました。

こうしてコンクリートを流す枠を作るだけで ほとんど1ヵ月かかりました。少し薄めの板しかなく、強度が足りないのが心配で 補強をあちこちに入れたためです。壁になるブロックの幅が40センチで 基礎は壁の外と内それぞれ10センチずつ多く取って60センチ。高さ20センチの枠板の上までコンクリートを流し込みます。計算によると 7立方メートルのコンクリートが必要になります。
今まで 牛舎や私たちが住んでいる小屋のコンクリートは うちにあるトラクターに付ける小さいコンクリートミキサーを使いました。牛舎も今建てている家もほとんど同じ面積です。今回も セメントや砂利や砂を買って来て 少しずつできないことはないのですが、そうすると安上がりと言うわけでもありません。こういう時 セメント屋さんのコンクリートミキサー車に来てもらうのが普通です。その場合 かなりの人手が必要になるのですが 頼めば村中の人が集まってくれます。だけど 何でも自分の思った通りにしたいJおじさんは いつも一人でコツコツやって来ました。
でも今回は あまり時間をかけたくないし、品質も大事なので Jは近くのセメント屋さんに問い合わせました。すると 少し値が張るけれど 普通のよりずっと流れが良くて 7メートル以上自然に流れて行く奇跡のような製品がある と聞き、それなら人手も必要ないのでそれに決めました。
流れが良過ぎて すき間があると流れ出してしまうコンクリート と言うことで 整地をした時に掘り過ぎたところは 石を積んで砂で固めました。その上に鉄棒を入れて 全部溶接でつないで準備完了です。

念のために友達のPYさんに来てもらいました。トラックは予定より遅れて、夕方の5時少し前に来ました。もうすぐ日が沈むところです。まあ、一時間もあればすむことだからと 始めて見ると・・・
聞いたのと実際では大違い。コンクリートは“打つ”と言うように たたかないとうまく流れて行きません。見ていれば良いわけではないのです。それに 基礎の場合は水をあまり入れないので、2メートル位しか流れません。思ったよりずっと手がかかり、あわててPYさんの奥さんJさんまで電話で呼び出して 3人で必死のコンクリート打ちとなりました。
そうして やっと7立方メートル半流し終わったのが8時近くでした。みんなコンクリートまみれのすごい姿だったそうです。私がいなくて手伝えないために 気の毒なことをしてしまいましたが、PYさんもJさんもこういう作業は慣れているらしくて 大活躍だったそうです。私がいてうろうろするよりも 二人にいてもらった方が結果的にずっと良かったかも知れません。
PYさん、Jさん お疲れさまでした。おかげさまで立派な基礎ができました。今までJも 基礎工事のことはあまり深く考えていなかったようですが、家を建ててしまうと取り返しのつかない ものすごく大事なことです。測量の時のAやEさんや今回のように 友達に助けてもらってやっとこれから建って行く家です。完成したら だれでもいつでも来てもらえる家にしなくては。
牛たちやお馬さんたちは相変わらずです。
家を建てる話は 4月1日以来 うらで、少しずつですが、進んでいました。建築材料の見積りがなかなかもらえないとか 出てきてもサービス皆無とか どうしようもなかったのですが、最後の最後に うちから一番近いお店で 何でも高いと評判のところを当たってみたら これが大ヒットでした。そこのお店の営業さん自身 自分で家を建てた人なので 良く理解してもらえたのです。それに 壁になるブロック(粘度を焼いたもの)も Jが欲しかったメーカーのものが注文できて 待ったかいがあった とみんなに自慢しています。
この自慢のブロックは 届いてから実物をお見せしてご紹介したいと思います。(○○ホームのN子さん、ぜひご覧ください。)簡単に言うと レゴみたいに積んで行くもので、それだけで断熱効果があるので、壁が建ったら 後は外と室内に漆喰を塗って完成 となります。
さて、昨日は(このごろ一日ずれています。)友達のAが親友Eさんといっしょに 家の位置決めをしに来てくれました。前からその話はしていたのですが、二人ともちょうど夏休み中だし、乾草をロールにし損ねたJを励まそうというのもあって 昨日実行することに決まりました。
建設予定地は 前に石造りの家が建っていた所で 去年の夏 石を一つずつ崩して更地にしてありました。

それを 前にEさんに聞いた通り Jがトラクターで水平に削っておきました。後は図面に従って外形の線を引くだけです。Aによると 一時間もあればできる(実際は3時間以上かかった)と言うことでした。
Eさんは小さな建設会社の社長さんです。昨日は仕事用のトラックで来てくれました。どんなことするのかな と思って見ていると 後から後からいろんな機械が出てきました。

こんな小さくて質素な家を建てるのにもったいないと思うほど 最新式の機械ばかリです。ここは 大きな岩(T村名物)の上にあって 岩肌が所々見えています。杭はドリルで穴を開けて打ち込みました。
杭に付けた横木の上部が水準です。そこからひもを渡して外壁の位置を決めて行きます。ひもが交差した所が 家の角にあたります。

こうして ミリ単位の精度で家の位置が決まりました。下が岩で硬いので この深さで基礎になるコンクリートを直接流して良いそうです。

せっかくできたのに 夜暗くてだれかが杭にぶつかって動かしてはいけないので Aが杭に蛍光塗料を塗ってくれました。でも、ここを横切るくせがついたりんりんは ひもの下をくぐろうとして 引っぱってしまいます。なるべく早く工事を始めた方が良さそうです。
でも、持つべきものは友達ですね。二人が来てくれなかったら Jはどうしてたろう と思います。
昨日は 日中雨も降らずラッキーだったのですが、今日はにわか雨で雷も鳴りました。りんりんは 怖くてガタガタ震えていますが、乾草の方は 上側が濡れただけで元気に持ちこたえているそうです。
いやー、もうびっくりしました。もう ずっと前からお願いはしてたんですけど、まさか 本当にやってくれるとは。それに 今日は日曜日だし。いえ、朝 目が覚めたら 我が家建設予定地に これが 建ってたんですよ。

このあたりには 昔から 一晩で教会を建てるチーム(天使さんって言ったっけ)がいる って言う話 やっぱり本当なんですね。それに これは ふつうの家ですよ。すっごーい。
なんて だれも信じてくれないでしょうね。今日は エープリルフールだから、なんか大ウソをついてみたかったのですが、やっぱりダメか。
でも、おうちが欲しい っていうのは 本当です。もう15年もこの話をしているのですが、いまだに掘建て小屋住まいです。まだ、前の小型トレーラーハウスよりは マシだけど。
ここにもともと建っていた家は こんなのでした。

これを補修して住みたかったのですが、年々 少しずつ崩れ続け(特に地震があった時)、補強よりも 壊して立て直した方が無難 と言う状態にまで来てしまいました。上の写真は 去年の夏 とうとう撤去した時のものです。
新しい家は 湿気のない 快適な家にしたいので、石造りにはしません。でも、外回りの装飾にと 家の石は全部取ってあります。

こうして 家の建築予定地は 更地になったので 後は 必要な建材を注文して建てるだけ なのですが、そこでもうずーっと 止まったままになっています。建てる役のJが 忙しいせいもあるのですが、とにかく モノが手に入らないのです。
いえいえ、モノ不足 という意味ではないのです。建材を売っているお店が 売ろうとしない なんて信じてもらえるでしょうか。いつも 《じゃあ、営業に連絡させます》で それっきりになるのです。だれも連絡して来ないので また問い合わせても 同じ返事で 全くコトが進みません。
そんなことをしているうちに 家の造りなんかに 新しいアイディアが浮んで、設計担当の私に 設計変更のリクエストが来ます。この10数年で 何回、何軒の家を設計したことか。
今週は 壁になるブロックの寸法が変更になったので、それに合わせて 家の寸法を調整しました。ついでに 洗面所を少し広げて とかカンタンに言うのは、アップルワークスで図面を書くのが どんなに大変か 知らない人です。
夢があるのは良いのですが、このまま おばあちゃんになっても 図面を書き続けるかも知れないと思うと ゾーッとします。
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